安倍首相は16日の自民党の全国幹事長会議で、
TPP交渉参加について「どうか私を信頼して欲しい」
と呼び掛けた。
この報道に接し、嫌な予感を抱いた人は少なくないのではないか。
鳩山由紀夫氏の「トラスト・ミー」を思い出した人も
いるかも知れない。
安倍氏の言葉に、漠然とでも不安を覚えた人は、
健全な言語感覚を持っていると言えよう。
というのも、相手に信頼して貰える客観的な
根拠がしっかりある場合には、こんな言い方は決してしないからだ。
その場合は、必ず「〇〇〇だから大丈夫」と
根拠を明示して説明するはずだ。
更に、実績に裏打ちされた信頼感が既にあれば、
ことさら「信頼して欲しい」と懇願するような真似はしない。
従って、「私を信頼して欲しい」というのは、
信頼に足る客観的な根拠がなく、
己れの実績を省みて自分は信頼されていないと、
本人が自覚している時に使われる言葉だ。
だから、この言葉が出たら、
危険信号だと心得た方がいい。
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